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2010 年度 実績報告書

ぼけと幾何特徴の統合カメラキャリブレーションに基づく画像生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500105
研究機関広島市立大学

研究代表者

馬場 雅志  広島市立大学, 情報科学研究科, 講師 (30281281)

キーワードバーチャルリアリティ / コンピュータグラフィックス / 画像処理 / カメラモデル / カメラキャリブレーション / 焦点ぼけ
研究概要

実写画像とCG画像を合成する複合現実においては,実写画像を撮影した実カメラと画像を生成するカメラモデルとが幾何学的・光学的・時間的に整合が取れていることが必要である.特に,幾何学的整合がとれていないと,CGで表現した仮想物体が合成する実写画像からずれて表示されるなど画像品質が著しく減少するため,撮影時の実カメラと画像生成時の仮想カメラの幾何学的整合を取るカメラキャリブレーションが重要となる.本研究は,幾何学的整合性のとれたぼけ画像をCGで生成するための効率的な手法を開発することが目的である。そのために本研究で行うことは,1)画像上のぼけと特徴点の幾何学的情報を利用した効率的なキャリブレーション手法の開発,2)得られたモデルパラメータに基づき画像を生成する手法の開発,に分類することができる.
平成22年度は,平成21年度に引き続きカメラモデルと画像生成に関して,ピンホールカメラモデル以外のカメラモデルによる画像生成に関する検討を行った.その成果の一つは,単一の物体を多視点からレンダリングするときにできる物体形状の擬似的な変形に関する検討である.単一物体を複数の視点位置からみた画像を合成することは,その物体を取り囲む空間の歪みで表現することができるが,従来はCGモデルを使用しているため,実物体の表現はできていなかった.今回,多数の画像からライトフィールドレンダリングを行うことで,実物体に対する多視点画像を生成することができた.この空間を通る光線の集合をライトフィールドで表現する手法は,ぼけ画像生成にも応用できると考えている.また,CGでぼけ画像を生成するには分散レイトレーシングを利用する必要があるが,この処理は非常に計算負荷が高く高速化が必要となっている.分散レイトレーシングの高速化についても,レイのコヒーレント性を考慮した高速化を検討した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Camera Model for Inverse Perspective2010

    • 著者名/発表者名
      Masashi Baba
    • 雑誌名

      ACM SIGGRAPH ASIA 2010 Posters

    • 査読あり
  • [学会発表] 多視点絵画のレンダリングにおける形状歪みの空間変形による解釈2010

    • 著者名/発表者名
      馬場雅志
    • 学会等名
      VC/GCAD合同シンポジウム
    • 発表場所
      神奈川工科大学
    • 年月日
      2010-06-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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