研究課題/領域番号 |
21500107
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
宮崎 収兄 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (20265466)
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研究分担者 |
大塚 真吾 神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (70509736)
高久 雅生 独立行政法人物質・材料研究機構, 企画部・科学情報室, 主任エンジニア (00399271)
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キーワード | アクセスログマイニング / ウェブと実社会 / ウェブユーザの行動解析 |
研究概要 |
昨年度に引き続きウェブページと紙メディアの関係、ブログとテレビ番組放送の関係などについて検討を行った。また、対象サイトやブログにおける検索語の頻度情報について検討を行った。 昨年度までの解析の結果、検索エンジンを用いて対象サイトを訪問する利用者がかなりいることが分かっている。また、サイト内検索機能を利用し別ページを訪問する利用者もいる。これらを分析した結果店舗ページに対するアクセス数はべき乗側に従っていることが分かった。また、同一セッション内で閲覧された店舗ページの組み合わせの検討でも同様にべき乗側に従っている。一般の検索サイトでの検索語の頻度情報と比較すると、特定ジャンルだけのサイトであるためどの語の検索頻度が多いかについては異なっているがどちらもべき乗側に従っている。これらの知見に基づきサイト内検索における検索ワードの予測システムの構築を行った。これにより利用者の入力の手間を減らすことができると考えられる。 テレビ番組のウェブへの影響については引き続きテレビ番組についての記述を含むブログの分類と番組推定について引き続き検討を行い精度の向上などを試みた。 これらの検討に基づき実世界がウェブ空間に及ぼす影響について分析・検討を行った。その結果実世界の各種メディアからウェブへの影響がかなり大きいことが分かった。この結果はオンライン販売などに利用できる可能性がある。逆方向、すなわちウェブから実世界への影響の分析と合わせることにより、ウェブの利用を通じたより良い社会の実現に貢献できると考える。
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