研究課題
インターネット上での商取引等のビジネストランザクション交換について、従来のWebサービスでは、関連システムすべてが事前に定められたジネスプロセス定義に従うことが前提である。これに対し本研究の究極の目的は、インターネット内のシステムが互いに遭遇した時点で両者のビジネスプロセスモデルを動的に整合化させることで、自由に開発され独自のビジネスプロセスモデルを持つシステム間でも、ベストエフォートでビジネストランザクション処理を実行できる技術(自律型Webサービス;AWS)の創出することである。本研究では特に、AWS実現の基盤となるミドルウェアの基本技術を確立させることを目的としている。ミドルウェアを構成する3つのソフトウェア層について、3層を横断した実装方式、ビジネスプロセスモデルの表現、アプリケーション制御方式、超長期トランザクションの扱いなどの課題を解決し、プロトタイプを開発し、方式の評価を行う。昨年度に関しては、AWSミドルウェアの実装方式の理論的整理を行い国際学会に報告するとともに、多数の取引スレッドが同時発生した場合のフレームワーク層アプリケーションインタフェースの改良、3個以上のシステム間での動的モデル協調アルゴリズムの考案、実アプリケーションを想定したベンチマークの作成と評価、そして、セマンティックWebを適用したフォーマットマッチング方式の検討を行った。
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IFIP I3E, Software Services for e-World
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