研究課題
インタラクティブな展示で鑑賞者の動きを継続的に把握するために、鑑賞者のデータをモニタリングするフレームワークを開発した。フレームワークは展示の操作を記録したXMLデータと、展示の映像記録のビデオファイルを組み合わせて、各操作がおこった時点での鑑賞者の様子を見ることができるようにしている。このフレームワークを、これまにで開発した展示「計算の庭」のログデータの分析に応用した。ログデータには、計算の庭を歩く鑑賞者がゲートを通ったタイミングと、鑑賞者が歩く様子を記録した映像がある。開発したフレームワークの中で操作記録と映像記録を組み合わせて、どの時点で何がおこっていたかをわかるようにした。また人間のもつ様々な振る舞いに注目して、その特徴を体験的に見ることができる展示のデザインを行った。その一つとして、手に鉛筆を持つ動作を対象として、その形状特徴を抽出した上で数学的にクラスタリングして、視覚的な特徴に基づく分類を行った。このようなクラスタリングを利用した展示を計画し、基礎データの収集を始めた。
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映像メディア学(東京芸術大学大学院映像研究科紀要) Vol.1, No.1
ページ: 27-41