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2011 年度 実績報告書

利用者の押す力に応じた線形入出力特性を活かしたユーザインタフェースの提案

研究課題

研究課題/領域番号 21500127
研究機関龍谷大学

研究代表者

長谷 智弘  龍谷大学, 理工学部, 教授 (80351344)

研究分担者 野中 誉子  湘南工科大学, 工学部, 講師 (20449549)
キーワードひずみ / 携帯情報端末 / ユーザインタフェース / スクロール表示 / 文字入力
研究概要

本研究は、スマートフォンや携帯ゲーム機器などの小型の携帯情報機器に向けに、新しい情報入力方法を実現することが目的である。
本研究に掛かる携帯情報機器は近年ますます多機能になってきているが、その形態から小型ゆえに表面積が小さく、ボタンやアイコンなどを数多く置くことが難しいという課題があった。
そこで、本研究では、携帯情報機器の本体シャーシ表面を軽く指で押すことによる、わずかなひずみを信号として検出することでその課題を解決する新しいユーザインタフェースの実現を目指した。
21年度にはその原理の基礎検討を行い、22年度ではそれをスクロール表示に応用した。23年度はさらに研究をすすめ、下記のような文字入力の実現を目指した。
本方式は、指で軽くシャーシを押す力が、ひずみとして優れた線形信号として検出できる。ただ、弾性変形を利用するため、押す力がなくなればその信号もなくなる特徴を持つ。そこで、スクロール表示の場合と異なり、文字入力を実現するために、新たに入力信号を積分して押す量を積算することによる記憶機能を用いた。このために、ひずみセンサのノイズや検出回路のバイアス変動などが蓄積する欠点があるので、小さなヒステリシス特性を持たせる事と負帰還を掛ける事でその欠点を解決した。
文字入力の方法は、中指から小指までの3本の指と掌で本体シャーシを支え、親指と人差し指で上面と側面の2面を軽く押すことで行った。実際の入力実験をする中で、人差し指で押す上面からのひずみ信号の検出感度は、親指で押す側面に比べて、僅かに上げることで2次元入力のバランスを取った。
その結果、当初の期待通りの文字入力が実現できた。この方法を用いると、文字入力だけでなく、描画入力にも有効であることが判った。
現時点では、信号検出回路で、ゲイン調整とバイアス調整をする必要があるが、実用に向けては、これらの調整を不要にする必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 筐体のひずみを利用した入力インタフェース2012

    • 著者名/発表者名
      野中誉子、長谷智弘
    • 雑誌名

      湘南工科大学紀要

      巻: 46 ページ: 53-59

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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