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2009 年度 実績報告書

センサを用いた行動分析と幼児教育分野への適用

研究課題

研究課題/領域番号 21500149
研究機関同志社大学

研究代表者

芳賀 博英  同志社大学, 理工学部, 教授 (30268114)

研究分担者 金田 重郎  同志社大学, 理工学部, 教授 (90298703)
キーワード加速度センサ / クラスタリング / データマイニング / 交友関係
研究概要

本年度は,センサデータからの行動分析の基礎技術の検討と,提案手法の予備実験を実施した.具体的には加速度センサから,センサを装着している対象物(具体的には幼児)の行動のデータを取得しそれを用いてクラスタリングを行い,子どもの交友関係を抽出することを試みた.抽出方法として,「交友関係が深い子ども同士はよく似た行動をする」という仮定を設け,センサから得られたデータに対してクラスタリングを行い,よく似た行動を示した子どもをグルーピングし,それから子どもの交友関係を推測する方法を提案した.また交友関係の解析結果は1日分では精度が不十分である.そこで複数日の交友関係データを利用するために,どれだけの異なったグループに所属していたかということと,一組のペアが何日ぐらい一緒に遊んだかということをベースとする,交友関係の広さと深さという概念を提案し,センサから得られる交友関係データから,広さと深さを計算する手法を検討した.提案手法の有効性を確認するために,大阪府下の幼稚園で10日ずつ2回,合計20日間のデータを収集する実証実験をおこない,提案手法が有効であることを確認することが出来た.この実証実験で,提案手法を用いた結果と,現場の保育士の観察結果がほぼ一致することが明らかになった,これによって.センサデータを用いて,子どもの交友関係を推測する手法の基礎技術がほば確立した.本年度の成果は次年度以降の計画実施の"かなめ"となる成果の一つである.さらに,本研究計画で予定している国際比較の実施のために,フィンランドのオウル大学と連携することとし,2009年8月に研究代表者がフィンランドを訪れ,同大学の研究者と共同研究を実施することで合意した.
これによって,国際比較の実施に向けた準備が大きく前進した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Extraction of Children's Friend Relations from Activity Level2010

    • 著者名/発表者名
      Hirohide Haga, Shigeo Kaneda, Aki Kono, Kimio Shintani
    • 雑誌名

      Journal of Digital Information Management (掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Mining the friendship relation of children from the activity data2009

    • 著者名/発表者名
      Hirohide Haga, Shigeo Kaneda, Aki Kono, Kimio Shintani
    • 学会等名
      Second International Conference on the Applications of Digital Information and Web Technologies
    • 発表場所
      London Metropolitan University
    • 年月日
      2009-08-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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