研究課題/領域番号 |
21500156
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
太田 直哉 群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10270860)
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研究分担者 |
伊藤 直史 群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20223159)
藤井 雄作 群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80357904)
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キーワード | 監視カメラ / 画像復元 / 位置依存PSF / 白黒カメラ / 色復元 / 分光反射率推定 |
研究概要 |
監視カメラ画像の復元技術に関しては、M配列によって作成された画像パターンを使用して、画像位置によって変化するPSFを効率的かつ正確に計測する手法を開発した。この手法は従来の点光源を用いる方法に比べて効率がかなり良く、位置依存PSFの測定法としては有望な手法であることが分かった。この手法による画像の復元結果も優れていた。この成果は国際学会で発表した。 画像復元技術に関して、当初の計画には無かったことであるが、低解像度で撮影された目視では視認できない車両のナンバープレート画像の数字を推定するという問題に取り組んだ。本研究では、従来からよく行われているような計算機の中で画像を復元するアプローチを取らず、候補となりうるナンバープレートを実際に撮影して得られる画像を比較することを行った。実験により、このアプローチが実際的には大変有効であることが確認された。これまでの実験で得た予備的な結果は国際学会で発表した。 白黒監視カメラからの色情報の復元技術に関しては、校正板と呼ぶ分光反射率が既知の区画で構成された反射板を用いて、対象の色を推定する手法を開発した。今年度は基本部分の理論的な考察を終え、それに基づいていくつかの実験を行った。その結果、照明光にあまり変動がない場合で現も比較的多くの色に関する情報が得られることが分かった。これらの理論と実験結果をまとめて国際学会で発表する共に、学術論文として論文誌に投稿し掲載された。
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