• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

RFIDタグ(パッシブ型)を用いた走行車線認識

研究課題

研究課題/領域番号 21500159
研究機関東京大学

研究代表者

山田 晴利  東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任教授 (10356074)

研究分担者 柴崎 亮介  東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
関本 義秀  東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任准教授 (60356087)
キーワードセンシング / 移動体測位 / RFIDタグ
研究概要

これまでITSにおいて位置特定のために検討されてきた手段の中から,通信可能領域がサブメーターオーダーに収まり,維持管理のためのコストが低廉であると考えられるパッシブ型RFIDタグ(ISO/IEC 15693準拠)を取り上げ,静的および動的な通信特性の把握を行った.通信特性の把握では,パッシブ型RFIDを舗装中に設置することを想定し,厚さ3cmの舗装版(材質は密粒アスファルトおよび排水性アスファルト)をタグの上に1枚あるいは2枚のせて通信可能範囲を計測した.これらの実験の結果,以下が明らかとなった
・静的な実験ではアスファルトの材質の影響が見られ,密粒アスファルトでは排水性アスファルトよりも通信可能範囲が狭くなること,とくに上にのせるアスファルトの枚数が増えると密粒アスファルトでは通信可能範囲が顕著に小さくなる
・平成22年度に実施した動的な実験では,タグの上に舗装版を1枚または2枚のせてその上を20km/hから80km/hの速度で車を走行させ,タグのUIDの読み取りが可能かどうかを確かめた.その結果,アスファルトの枚数,アスファルトの材質,走行速度に関わりなく読み取り可能であった
ただし,平成22年度の実験ではアンテナの通信可能範囲にタグが1枚だけ存在することを前提とした読み取りモードで実験を行った.複数のタグが存在しても読み取りが可能なモードの場合には,走行速度が40km/hの場合でも読み取りの成功率は90%程度に低下する.これらの結果から,舗装中に設置されたタグの情報を車側から安定的に読み取るには,単一のタグのみが存在することを前提とした読み取りモードを採用する必要があるという結論が導かれる

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 舗装中に設置したRFIDタグの検知特性2010

    • 著者名/発表者名
      山田晴利
    • 雑誌名

      情報利用シンポジウム講演集(土木学会)

      巻: 35巻 ページ: 1-4

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi