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2010 年度 実績報告書

絵画の色彩構成の客観的分析のための画像色彩処理の応用技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500160
研究機関電気通信大学

研究代表者

小林 光夫  電気通信大学, 電気通信大学, 名誉教授 (70008829)

キーワード感性情報学 / 色彩科学 / 絵画美術 / 画像色彩処理 / 色彩分析 / 配色 / 画像の領域抽出
研究概要

平成22年度は,平成21年度に引き続き,絵画の色彩構成の客観的分析のために必要な感性要素を探ること,分析に必須の画像色彩処理アルゴリズム・プログラムの開発,さらに色彩分析の基礎となる表色系と人間の色感覚・色知覚との関係の見直しを行った.以下研究実績を,学会等における発表内容に即し,時系列的に述べる.(次ページの平成22年度研究成果をも参照されたい.)
2010年5月には,日本色彩学会第41回全国大会において,代表的な知覚色表色系であるMunsell, PCCS, NCSの諸色属性間に先験的な数学的関係が存在することを明らかにした.また同大会において,画像の面構成分析に階層的領域抽出アルゴリズムが適用可能なことを示した.
6月発行の日本色彩学会誌34巻2号には,女子美術大学の李氏らと共同研究の成果である,2色配色の美しさと計量可能な知覚量との関係を明らかにした論文が,掲載された.
9月に渡仏し,研究協力者であるM.Albert-Vanel氏と研究打合せを行った.また同氏を含む画家および科学者のグループと絵画の質感についてディスカッションを行った.(この成果は平成23年度に発表する予定である.)
11月には,第4回色彩情報シンポジウムin長野において,1型/2型色覚者と色覚正常者との色感覚を統一的に説明するモデルについて発表した.この成果は,画像の色情報と人間の色知覚を結び付ける重要な意味をもつであろう.
12月発行の日本色彩学会誌第34巻4号および2011年3月発行の同誌第35巻1号に,19世紀フランスの色彩学者M.E.シュヴルールの先駆的な著作「色彩-その工芸への応用/色相環を利用して-,1864年」を翻訳掲載した(次ページのリストには未掲載).これは筆者がおよそ8年かけて仏語原著から訳出(本邦初訳)したものであり,本書で明らかにされた色のトーンなる概念は,本研究で必須の知覚色の体系に重要な役を演じる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 2色配色の"美しさ"とメトリック知覚量の関係2010

    • 著者名/発表者名
      李命珍, 小林光夫, 側垣博明
    • 雑誌名

      日本色彩学会誌

      巻: 34巻 ページ: 131-142

    • 査読あり
  • [学会発表] 標準筏測者と1型1理色覚者の色感覚の違いを統一的に説明するモデルについて2010

    • 著者名/発表者名
      小林光夫, 鈴木卓治
    • 学会等名
      第4回色彩情報シンポジウムin長野2010
    • 発表場所
      長野夫学(上田)
    • 年月日
      2010-11-06
  • [学会発表] Munsell PCCSおよびNCSの色属性間の数学的関係について2010

    • 著者名/発表者名
      小林光夫
    • 学会等名
      日本色彩学会 第41回全国大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜)
    • 年月日
      2010-05-15
  • [学会発表] 平面造形作品の色面構成分析へ(が薩層的領域抽出法の適用2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木卓治, 小林光夫
    • 学会等名
      日本色彩学会 第41回全国大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜)
    • 年月日
      2010-05-15

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公開日: 2012-07-19  

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