研究概要 |
本研究の目的は,次世代カメラのためのcomputational photography技術に用いる知的画像処理技法を開発することであり,本年度では基盤アルゴリズムである新しいタイプのバイラテラルフィルタを考案し,その高速化法を開発することを計画した.具体的に得られた成果を下記に列記する (1)インパルスノイズを除去するためのロバストクロスバイラテラルフィルタを提案した (2)反復バイラテラルフィルタを利用する画像のコントラスト強調法を提案した (3)重みの対称性を利用してバイラテラルフィルタの計算を高速化する方法を提案した (4)従来のバイラテラルフィルタで問題とされていたエッジの勾配反転を防ぐ手法として,エッジ強調性を抑制する適応的バイラテラルフィルタを提案した (5)ウェーブレット変換で参照画像を求めるクロスバイラテラルフィルタを提案し,従来のバイラテラルフィルタよりもノイズ除去能力が高いことを示した (6)ノイズ除去能力が高い自己クロスバイラテラルフィルタを提案した (7)バイラテラルフィルタを用いるコントラスト強調画像融合法を提案した (10)重みの空間分解を利用するバイラテラルフィルタの高速化法を提案した (11)非等方バイラテラルフィルタを用いる単一画像の超解像法を提案し,従来法よりも面像復元能力が高いことを実証した
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