研究課題/領域番号 |
21500179
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
半谷 精一郎 東京理科大学, 工学部, 教授 (70147510)
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研究分担者 |
和田 直哉 東京農工大学, 工学研究院, 助教 (20434029)
浜本 隆之 東京理科大学, 工学部, 教授 (10297624)
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キーワード | 情報埋め込み / 動画像 / 動きベクトル / 画質評価 |
研究概要 |
本研究は、本研究代表者が提案した動画像の動きベクトルに情報を埋め込む手法において、選択的に変更する動きベクトルのインデックス(指標)を定めるマクロブロックの最適性を実験的に明らかにし、埋め込みに伴って生じる画質を主観評価実験によって把握することを目的としている。 昨年度までに動きベクトルのインデックス変更よりもマクロブロックのサイズを変更する方が有効であることがわかったので、本年度は主として、両者を併用した場合の効果を調査、検討した。 まず、動きベクトルを用いた情報埋め込みにおける動きベクトル・インデックス変更とマクロブロックサイズ変更の併用による効果を検討した。昨年度の研究により判明した、情報埋め込みのためのマクロブロックサイズの拡大が有効であるとの研究結果をもとに、動きベクトルのインデックスの変更を併用することにより高度な情報埋め込み方法の検討を行った。具体的には、マクロブロックが大きい場合の動きベクトルのインデックス変更方法の改善を行った。また、このことに伴う増加符号量の抑制を検討した。その結果、提案法は、128kbpsのビットレートにおいて埋め込み量が3.2kbps~6kbpsで、従来法よりも1.8~2.2倍に増加した。イントラ予測だけでなくインター予測への埋め込みを行うことで、埋め込み可能な領域を増やし、埋め込み量の限界値を引き上げることができた。反面、画質はΔPSNRで-0.77~-0.36dBまで低下した。従来法はビットレートが大きくなるとΔPSNRが高くなり、埋め込み量はあまり変化しなかった。それに対し、提案法はビットレートが大きくなると、ΔPSNRがあまり変化せずに埋め込み量が増加することが判明した。 さらに、昨年度完成した高速撮像システムを用い、120fpsで256×256画素の動画像を撮像するとともに、高速画像に対する情報の埋め込みの可能性について初期的な検討を行った。
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