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2009 年度 実績報告書

感性情報表現に着目した表現意図駆動による映像オーサリング

研究課題

研究課題/領域番号 21500197
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

吉高 淳夫  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (60263729)

キーワード映像オーサリング / 感性情報 / 表現意図
研究概要

映像制作は従来プロフェッショナルのみが関わる領域であったが,インターネットによる映像配信の一般化等により,近年はその大衆化が著しい.制作者の表現意図を映像表現に反映し,視聴者への情報伝達を実現するためには,ノンバーバル情報の表現,すなわち感性情報の表現に関わる撮影,編集の知識,技能が必須である.これは一般ユーザの映像リテラシを高める仕組みの構築が必要なことを意味する.本研究は,表現意図に対応した撮影,編集プロセスを支援する手法について感性情報表現の視点からこの課題を捉えるものである.
撮影プロセスにおいてはカメラアングル,ショットサイズ,カメラワーク等の撮影パラメタ,編集プロセスにおいてはショット時間長ならびにその増減値などのパラメタとそれにより強調表現される感性情報についての表現モデルを検討した.映像撮影,編集に関して専門的な教育・訓練を受けていない被験者を対象とした実験の結果,上記パラメタにより表現されるノンバーバル情報である感性情報を映像視聴時には理解できる一方で,自らの撮影,編集した映像によりこれらを表現することが困難な場合が多いことが判明した.これらは表現法に関する知識を持たないために表現できない場合に加え,適切な方法を知っていてもそれに対応する適切な操作ができない場合もあることが判明した.また,指示された感性情報を結果的に表現できた被験者もいたが,撮影,編集技法と感性表現との関係について明確な知識を持った上で撮影,編集をしたとは限らないことが知見として得られた.
以上により,表現のための知識を与えるのみでは適切な撮影,編集にはつながらないことが判明した.これらを考慮した上で,映像撮影時は撮影者ならびに撮影者の周辺環境の認識と表現目標を入力とし,漸進的に撮影を支援するインタラクションモデルを検討し,撮影支援システムの設計を行った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] インタラクティブメディアとしての映像を用いたインタフェースデザイン2009

    • 著者名/発表者名
      御手洗紘子, 吉高淳夫
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      秋田県
    • 年月日
      2009-07-16

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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