研究課題
2次元連続空間上を群れるエーシェント群について、アントアルゴリズムに習い、誘因物質の拡散と蒸発をクリッド分割によりその分布をシミュレートし、カメラ画像の処理から得られる鑑賞者の動き等を分布に反映させるプロトタイフを作成した。誘因物質の放出と吸収の係数、および、エーシェント同士の相互作用の設定によって、群れ行動にどのような変化が生じるかを調べシステム構築の指針を得た。基本概念および基本設計について研究協力者と討論をおこない、8月に相互の所属機関を訪問して、プロトタイプシステムの共同制作作業を実施した。プロトタイプについては、オープンキャンパスを利用して一般に展示し、動作実験および一般の鑑賞者の反応について調査した。小型のパーソナルコンピュータ1台を導入し、実時間応答性を確保するため、マルチコア、およびグラフィックプロセッサの並列計算能力を生かしたアルゴリズムを複数開発し、シミュレーションの精緻さと計算速度の関係について評価実験を行なった。5月と10月に研究成果の一部の応用として、現代バレエの場内および舞台効果への応用を、ドイツ・ミュンヘンおよびオランダ・ハーグにて実施した。
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Artificial Life Models in Software-second edition(Springer-Verlag, London)
ページ: 371-392