本研究は北欧の公共図書館を日本の図書館の参照モデルとして位置づけ、北欧の公共図書館の実践と理念を明らかにした上で、生涯学習機関としての公共図書館サービスの意義を導き出し、日本の公共図書館研究にフィードバックすることを目的に実施された。 文献調査、現地調査、両調査の結果を踏まえた理論的検討により、本研究はデンマーク、スウェーデンおよびノルウェーの公共図書館サービスにかかわる実践・制度・理念の現時点での到達点を明らかにした。最終的に本調査結果は、生涯学習機関としての北欧公共図書館の意義とコミュニティにおける位置づけを解明し、日本の公共図書館サービス研究に対する示唆を与えた。
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