研究課題
平成22年度は、平成21年度に引き続いて、主に実験室での開発と実験を行った。具体的には、以下の研究目的【1】【2】の機能実現のために、前年度に開発した「知的購買行動計測・予測システム」のレベルアップを図って確固とした基盤を築いた。【1】シート状圧力センサによる知的購買行動計測システム今年度新規購入備品の4枚のシート状圧力センサを、昨年度に購入した2枚の圧力センサと組み合わせて、より表面積を拡大し、実験室内に設けた仮想売場の床上に敷設した。そして、まず圧力センサ上を通過する被験者のデータを取得できるように制御プログラムを開発した。次に、取得したデータを用いて、以下の機能を実現するためのアルゴリズムを実装したプログラムを開発して、実験を繰り返して精度検証を行った。●年齢層識別:体重・歩幅・歩速・歩調により識別●グループ識別:足の数・足の向き・歩幅・歩速・歩調により識別●立寄り(人数や滞在時間)認識:足の数・立ち止まり時間・立ち止まり回数により認識【2】マルチエージェントによる知的購買行動予測システムこれまでに開発したマルチエージェントによる店舗内消費者行動シミュレータを改善した。具体的には、平成21年度に入手した実験協力店舗の一年分のPOSデータを分析して、購買商品の併買状況、およびそれらから推測される売場立ち寄り行動を明らかにして、それらをエージェントに組み込んだ。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Sensors and Materials
巻: Vol.22, No.5 ページ: 247-255
生産管理(日本生産管理学会論文誌)
巻: 16 ページ: 241-248
Proceedings of the 11^<th> Asia Pacific Industrial Engineering and Management Systems Conference 2010
巻: 11(CD-ROM)