例規集の自治体間、特に都道府県間の差異の明確化を目的に、計算機による類似例規の自動抽出法及び例規の条文対応表の自動作成法の研究を行った。まず、全都道府県の例規集のXML文書化を行った。また、条文対応表の自動作製法として、条文に対するTF-IDF法の有効性を示した。この手法は長い計算時間がかかるため、別の手法を模索した所、評価尺度として条文見出しに対する最大共通文字列長が計算時間が短く判別能力も高かった。他都道府県の類似例規の自動抽出にも、条例名に対する最大共通文字列長を評価尺度にする手法が有効であった。以上の成果を利用する事で、自治体合併や道州制移行時に発生する法務作業量の削減が可能になった。
|