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2010 年度 実績報告書

ヘテロ並列分散計算環境による統計計算アルゴリズムの効率化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500280
研究機関大分大学

研究代表者

越智 義道  大分大学, 工学部, 教授 (60185618)

研究分担者 小畑 経史  大分大学, 工学部, 助教 (00244153)
キーワード計算機統計 / 並列計算 / アルゴリズム
研究概要

平成21年度に研究代表者の所属する研究室に構築した計算機環境において,いくつかの具体的な統計計算における並列計算アルゴリズムの検討を行った。
離散データの分析,特に2値反応における共変量効果の評価の際に用いられる,ロジスティック回帰モデルの条件付正確推測について,十分統計量に制約を置いた例数の数え上げの並列化アルゴリズムの検討を行った。同時に,条件付・条件無し正確推測での検定に関して,モンテカルロ法を基礎とする確率評価法についても,精度と計算コストの評価を行った。このことにより,計算コストならびに並列化の容易さの観点から,モンテカルロ法は有利であり,その精度評価においても,計算コストを考慮に入れると,十分な代替法であることを確認した。また,複数パラメータをもつ場合の検出力計算では,最適化問題を考える必要があり,その問題では多重局所解が生じることがあることを確認した。このために,焼きなまし法やトンネリング法等の大域的最適化法の並列化についても検討を加えた。ただこの検討では,用いた計算機環境と作成した粗粒度の並列化アルゴリズムによっては,確率的な探索空間の拡張以上の特徴的な並列化による差異は現在のところ確認できていない。
さらに,ベイズ推測,EMアルゴリズムなどの数値計算上の手法を駆使することが求められる分析法として,階層データへの線形・一般化線形モデルでのパラメータ推定問題における計算法の確認を行った。その検討では,一部プログラムを作成し,分析と計算効率の評価を行う事により,並列化アルゴリズムの設計を開始した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 階層データへの一般化線形モデルの適応2011

    • 著者名/発表者名
      黒石健太郎, 越智義道
    • 学会等名
      大分統計談話会第43回大会
    • 発表場所
      富士通大分システムラボラトリ(大分市)
    • 年月日
      2011-02-17
  • [学会発表] 階層線形モデルの推定とその計算2010

    • 著者名/発表者名
      黒石健太郎, 越智義道
    • 学会等名
      大分統計談話会第42回大会
    • 発表場所
      富士通大分システムラボラトリ(大分市)
    • 年月日
      2010-10-21
  • [学会発表] Rによる離散データの解析:パッケージと開発環境2010

    • 著者名/発表者名
      越智義道
    • 学会等名
      医学統計研究会 特定主題セミナー
    • 発表場所
      数理システムセミナールーム(東京都)
    • 年月日
      2010-06-12

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公開日: 2012-07-19  

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