研究課題/領域番号 |
21500297
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研究機関 | 会津大学 |
研究代表者 |
魏 大名 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (20306434)
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研究分担者 |
岡崎 修 独立行政法人国立国際医療研究センター病院, 医長 (30203970)
朱 欣 公立大学法人会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (70448645)
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キーワード | Brugada症候 / Brugada型心電図 / 特発性心室細動 / 導出心電図 / 付加誘導心電図 |
研究概要 |
1.臨床データを収集し、導出手法を研究する: 15誘導同時記録心電図を安静時に図1左が通常の第4肋間右側胸部誘導で、右が第3肋間でのV1V2と背部のV4誘導です。従来の12誘導心電図では,V1/2誘導でsaddle back型ST上昇を認めるが、一肋間上の第三肋間のV1誘導でcoved型ST上昇へ移行している。 日本人若年男性に多いという疫学的な統計があるが、本症例のように64歳女性でも同様の波形であり、心電図異常が特徴的だが、心拍数や自律神経の影響などにより日内変動や日差変動があることから、その診断はスナップショット的な短時間の心電図のみではなかなか困難であり、1肋間上の心電図や図2のようにサンリズム負荷試験などが診断的価値があるとされおり、危険な不整脈発生のリスク評価で、これには心臓電気生理学的検査が必要です。薬物負荷や電気刺激によって心室細動(図3)が誘発されるか否か、またその誘発されやすさなどの図4のように心室遅延電位(LP)を測定し、Riskの層別化が必要である。 2.臨床研究を行い、導出高位肋間心電図の臨床の有用性を中心に調べる。 次に15誘導同時心電図記録を使用し、IC群(サンリズム=ピルシカイニド50mg)による薬物負荷試験を行いました。負荷前の心電図では図2のように第三肋間V1誘導でのみcoved型ST上昇を認めた。 3.標準12誘導心電図と導出高位肋間心電図の併用によるBrugada型心電図の自動解析アルゴリズムを研究し、臨床で評価する。 4.学術論文を作成する。
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