研究概要 |
海馬スライス培養とレトロウイルスによる新生細胞標識法を組合わせ, 1個の神経幹細胞・神経前駆細胞がニューロンに分化していくまでの生後のニューロン新生過程を系譜解析した結果, 2~14日の臨界期が存在することを明らかにした。この期間を乗り越えたものだけが成熟ニューロンへと成熟し, 既存のニューロンネットワークに組み込まれていくことが示唆される。また, この過程にはアクティビティーに依存したアポトーシスが関わっていることが示唆されており, その機構解明のための新しいタンパク質プローブを作製した。アクティビティーに依存したニューロン新生過程の解析に有用なツールになることが期待される。
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