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2011 年度 実績報告書

インターニューロンネットワークが生み出す脳リズム活動の生成メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 21500317
研究機関玉川大学

研究代表者

塚元 葉子 (藤原 葉子)  玉川大学, 脳科学研究所, 嘱託研究員 (90209130)

キーワードリズム / 介在細胞 / 海馬 / 大脳皮質 / 生理学 / 神経科学 / 脳・神経
研究概要

研究代表者らは成熟ラット海馬スライス標本におけるテタヌス誘発性同期的神経活動についてその発生メカニズムを解析してきた。最近イオンチャネル型グルタミン酸受容体拮抗薬CNQXとAP5の存在下においてもテタヌス刺激誘発性のネットワークオシレーション(prototypic afterdischarge)が海馬CA1領域に誘発されることを発見し、これがインターニューロンネットワークにより惹起されること、および、その構成ニューロンは高頻度発火特性を持つ多形・錐体細胞層のインターニューロンであることを突き止めた。本研究では、このprototypic afterdischargeが海馬CA1の近傍領域、すなわち、側頭葉、嗅内野、海馬CA3、歯状回などにおいても誘発され得るかどうかを検討し、さらに誘発されたprototypic afterdischargeに関してはその薬理学的性質を検討した。側頭葉、嗅内野では、CA1と同様のprototypic afterdischargeが発現したが、CA3および歯状回では誘発されなかった。側頭葉と嗅内野におけるprototypic afterdischargeは、CA1と同様、GABA_A受容体拮抗薬ビククリンおよびギャップ結合阻害薬カルベノキソロンによって完全に消失した。CA3領域ではCA1領域と形態学的に同様の高頻度発火介在細胞が存在するにも関わらず、グルタミン酸伝達遮断条件下でリズムが惹起されない事実は、大変興味深い。これらの結果から、インターニューロンネットワークのリズム生成能力には領域による差異が存在すると推察される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ラット海馬/大脳皮質におけるprototypic afterdischargen発現の領域特異性2011

    • 著者名/発表者名
      塚元葉子
    • 学会等名
      Neuro2011(第34回日本神経科学大会)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2011-09-15
  • [備考]

    • URL

      http://www.tamagawa.ac.jp/teachers/isomura/index.html

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公開日: 2013-06-26  

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