研究課題
基盤研究(C)
本研究では細菌人工染色体を解析単位とした独自かつ効率的な遺伝子発現制御領域特定法の適用により、マウス前脳コンパートメント形成に関わる分子機序を明白にすることをめざした。その結果、まず細胞接着分子Cdh6のマウス前脳コンパートメントに対応した発現様式に転写開始点上流およそ40-kbに位置する110-bpの断片が必要なことがわかった。また、この110-bp断片と前脳特異的なマスターコントロール遺伝子Pax6の結合モチーフを含まないゲノム領域が協同的に働くことが前脳コンパートメントに対応したCdh6発現様式に十分であることが示された。本成果は複雑な細胞構築と機能をもつ前脳発達基盤を規定する遺伝的調節カスケードの組み合わせを初めて明らかにしたため意義深い。
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