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2009 年度 実績報告書

γセクレターゼのAβ40/Aβ42切断制御因子の探索と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21500343
研究機関北海道大学

研究代表者

森島 真帆  北海道大学, 大学院・薬学研究院, 特任准教授 (50204722)

キーワードアルツハイマー病 / アミロイドβタンパク質 / γセクレターゼ / APP / プロテアーゼ
研究概要

アルツハイマー病においては、アミロイドβタンパク質(Aβ)のC末端側を切断しAβ40とAβ42を切り分けて産生する酵素であるγセクレターゼの活性を制御することは、重要な治療戦略となり得る。本研究では、γセクレターゼのAβ分子種切断制御因子を探索するために、ラフト画分より活性型γセクレターゼを精製して解析を行った。
1.PEN2抗体の作成:合成ペプチドを抗原としてPEN2に対する抗体を作成した。ウサギ2匹の抗血清からアフィニティーカラムを用いて抗体を精製しWestern blotと免疫沈降法により検討した結果、2匹の内の1匹の抗体が使用可能であることが分かった。
2.活性型γセクレターゼを保持するラフト画分の調製:培養細胞から膜画分を調製し、ショ糖密度勾配遠心法によりラフト画分を調製した。この画分には既知の4つのγセクレターゼ複合体構成因子が含まれており、37℃でインキュベートすることによりγセクレターゼ依存的にAβが産生された。以上より、この画分には活性型γセクレターゼが含まれることが確認できた。
3.架橋剤処理:細胞を直接あるいは膜画分調製後に、ホルマリン、DSPなどの架橋剤で処理し、ラフト画分を調製した。そして、この膜画分を可溶化後にγセクレターゼ複合体を免疫沈降した。Western blotによりγセクレターゼ構成因子が含まれていることを確認できたが、タンパク質染色により明確なバンドが検出できなかったので、さらに検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] gamma-Secretase : successive tripeptide and tetrapeptide release from the transmembrane domain of beta-carboxyl terminal fragment.2009

    • 著者名/発表者名
      Takami M, et al.
    • 雑誌名

      The Journal of Neuroscience 29

      ページ: 13042-13052

    • 査読あり
  • [学会発表] Protein-fragment complementationアッセイ法を用いたタウの凝集体形成過程の解析2009

    • 著者名/発表者名
      松村展敬
    • 学会等名
      第28回日本認知症学会
    • 発表場所
      仙台,東北大学百周年記念会館
    • 年月日
      2009-11-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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