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2009 年度 実績報告書

新規グリア細胞由来神経栄養因子産生促進物質の生体内における有効性と作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21500348
研究機関岐阜大学

研究代表者

平田 洋子  岐阜大学, 工学部, 准教授 (50271523)

キーワードグリア細胞株由来神経栄養因子 / 脳由来神経栄養因子 / 神経成長因子 / 脳虚血 / C6グリオーマ細胞 / MAPキナーゼ / シクロペンテノン
研究概要

(1)今年度はフェニルチオシクロペンテノン誘導体投与によるマウス脳グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)の発現解析を行う計画であった。GIF-0642はこれまで合成したシクロチオシクロペンテノン誘導体の中では最も強力にC6細胞の種々の神経栄養因子の発現を増加させた。そこでGIF-0642をマウスの腹腔内に投与し、RT-PCR法によりGDNF並びに脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経成長因子(NGF)の発現に及ぼす影響を検討した。しかし、マウスの腹腔内投与ではGIF-0642は脳のこれら神経栄養因子の発現に影響しなかった。今後、化合物の投与量、溶剤の種類、投与法などの検討を要する。GIF-0642のリード化合物であるNEPP11は腹腔内投与により脳へ移行することが報告されているので、NEPP11との比較も並行して行う必要があると考えられる。
(2)脳虚血マウスモデルの作製を試みた。実験動物専用ガス麻酔システムを用いることにより安定した麻酔下で手術を行うことが出来た。TTC染色により梗塞ができたことを確認したが、安定した結果を得るにはさらに手技の訓練が必要である。
(3)GIF-0642の作用機構を解明するために、C6細胞を用いてMAPキナーゼなど生存に係るシグナル分子のリン酸化を解析した。GIF-0642はMAPキナーゼ経路の種々のキナーゼのリン酸化を亢進した。GIF-0642の標的分子を明らかにする目的で、ビオチン化GIF-0642を合成しpull-downアッセイ法によりGIF-0642がMAPキナーゼ経路のシグナル分子に結合するかどうかを検討した。その結果Rafに化合物が直接結合していることが示唆された。今後、Rafの細胞内局在をビオチン化化合物の細胞免疫染色法により検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] C6細胞におけるシクロペンテノン型プロスタグランジン類縁体NEPP11による神経栄養因子の誘導2009

    • 著者名/発表者名
      岡田文陽、古田享史、鈴木正昭、大橋憲太郎、木内一壽、平田洋子
    • 学会等名
      日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2009-10-24
  • [備考]

    • URL

      http://biomol.gifu-u.ac.jp/~bioinfol/Bioinfol/Research_(2).html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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