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2011 年度 実績報告書

新規グリア細胞由来神経栄養因子産生促進物質の生体内における有効性と作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21500348
研究機関岐阜大学

研究代表者

平田 洋子  岐阜大学, 工学部, 准教授 (50271523)

キーワードグリア細胞株由来神経栄養因子 / 脳由来神経栄養因子 / 神経成長因子 / C6グリオーマ細胞
研究概要

グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)発現誘導機構の解明:ラットグリオーマ由来C6細胞を用いGDNFの発現誘導機構を解析した結果、フェニルチオシクロペンテノン化合物のGIF-0643によるGDNF発現誘導はアクチノマイシンDにより完全に抑制されることから転写レベルで調節されることが明らかとなった。申請者らは昨年度までに、フェニルチオシクロペンテノン化合物がPPARγに結合し、RXRと異種二量体を形成することによりPPARγ経路を活性化することを明らかにした。しかし、PPARγアゴニストのトログルタゾンはGDNFの発現を誘導せず、PPARγアンタゴニストはGIF-0643によるGDNF産生促進に影響を与えなかった。この結果からフェニルチオシクロペンテノン化合物によるGDNF産生促進にはPPARγ経路は関与しないことが示唆された。一方、GIF-0643によるGDNF産生促進はdominant-negative Nrf2の過剰発現により抑制されたことから、抗酸化応答配列に結合する転写因子のNrf2が関与することが示唆された。
フェニルチオシクロペンテノン化合物のin vivoにおける有効性の検討:GIF-0643はマウスの腹腔内投与により脳の神経栄養因子の発現に影響しなかった。GIF-0643のリード化合物であるNEPP11は腹腔内投与により標的遺伝子のひとつであるヘムオキシゲナーゼ-1の発現を誘導することが報告されている。しかし、NEPP11は腹腔内投与によりin vivoで神経栄養因子の産生に影響しなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Chloroquine inhibits glutamate-induced death of a neuronal cell line by reducing reactive oxygen species through sigma-1 receptor2011

    • 著者名/発表者名
      Y.HIRATA, M.S.M.ATTA, K.OH-HASHIl, H.YAMAMOTO, K.KIUCHI
    • 学会等名
      Society for Neuroscience(北米神経科学会)
    • 発表場所
      Washington, D.C.
    • 年月日
      2011-11-13
  • [備考]

    • URL

      http://wwwl.gifu-u.ac.jp/~bioinfol/Bioinfol/Research_%282%29.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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