研究課題/領域番号 |
21500350
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 准教授 (60295227)
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研究分担者 |
村上 学 宮崎大学, 医学部, 教授 (80302090)
根本 隆行 宮崎大学, 医学部, 助教 (90506833)
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キーワード | インスリン受容体 / インスリンシグナリング / インスリン抵抗性 / 発現調節 / 神経変性疾患 / 脳・神経 / Glycogen synthase kinase-3β / Insulin receptor substrate |
研究概要 |
神経のインスリン受容体シグナルが、神経新生や神経機能の維持・修復、学習・記憶に車要な役割を果たすこと、アルツハイマー病などの神経変性疾患において脳におけるインスリン抵抗性が起こっていることが明らかになってきた。本研究では、臨床で用いられている様々な薬物や生理活性物質、食事中に含まれている成分などが、神経系のインスリン受容体シグナルに及ぼす影響について解析を行い、1-3の研究成果を得た。また、インスリン受容体シグナルに伴う細胞機能の変動の一つとして!電位依存性Naチャネルの機能、細胞膜発現量の変動を解析し、派生的に4の研究成果を得た。 1.神経保護作用が報告されている薬物や生理活性物質(ニコチン、エストラジオール、クルクミン、ドコサヘキサエン酸、レスヴェラトロールなど)は、インスリン受容体の下流のシグナル分子であるIRS-1/IRS-2の発現増加を介してインスリン受容体シグナルを増強させた。 2.アルコールは、インスリンのインスリン受容体への結合を阻害することにより、インスリンシグナルを減弱させた。 3.副腎髄質細胞におけるインスリンの長期処置は、PI3K~mTOR経路を介してTau蛋白合成を増加させ、神経様突起の伸長を促す。 4.Insulin-like growth factor-1は、Glycogen synthase kinase-3β (GSK-3β)の抑制を介して電位依存性Naチャネルの発現を増加させる。
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