研究課題/領域番号 |
21500366
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
都筑 馨介 文教大学, 健康栄養学部, 教授 (60222139)
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キーワード | 遺伝子 / 神経科学 / 脳神経疾患 / 発生・分化 / 神経幹細胞 |
研究概要 |
生涯にわたって海馬歯状回では神経新生が続いており、神経新生の障害はストレス障害、うつ病、統合失調症、てんかんとの関連が示唆されている。生理学的に興味深いことに、この神経新生は、海馬への神経入力によって活動依存的に制御されている。海馬歯状回への主たる興奮性入力はグルタミン酸シグナルである。本年度は、神経幹細胞の培養を行い、得られる神経幹細胞のコロニーの数、大きさの変化に差異がみられるかどうかを調べることを計画した。平成23年度は、研究代表者が研究機関を異動しての2年目の研究年度であり、また、文教大学に新設されたバイオサイエンスを本格的な研究対象とする初めての学部である健康栄養学部が設立されて2年目でもある。しかし、培養室等も炭酸ガス培養器などハード面では大部分が準備されておりましたが、ガスの配管等の実際の実験の実施に必要なこまごまとした部分は未完成であり、それらが完成したのが平成24年に入ってからであり、まだ進行していない。一方、海馬歯状回への主たる興奮性入力であるグルタミン酸シグナルではNMDA受容体とAMPA受容体があり、AMPA受容体の活性化はNMDA受容体の活性化に必要である。 そこで、海馬のグルタミン酸シグナルが散文の2に減弱したグルタミン酸受容体の遺伝子改変マウスを平成23年2月に譲り受けたが、これは産仔を作らず、平成24年10月に再び譲り受け、繁殖している。研究最終年度である本年は、研究者1名で行ってきた研究組織の見直しを行い、国立大学所属の研究者の協力を得て、研究成果をまとめることを目標とする。そのために、申請時の所属機関である群馬大学の吉田由香里助教、琉球大学の石内勝吾を研究分担者に加え研究を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者1名の研究である本研究の研究代表者が、平成21年に国立大学法人群馬大学から、現在の所属先に異動になったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度は、研究代表者が研究機関を異動しての2年目の研究年度であり、研究最終年度である本年は、研究者1名で行ってきた研究組織の見直しを行い、国立大学所属の研究者の協力を得て、研究成果をまとめることを目標とする。そのために、申請時の所属機関である群馬大学の吉田由香里助教、琉球大学の石内勝吾を研究分担者に加え研究を行う。
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