• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

モノアミン・セクレチンで制御されるシナプス伝達とその異常

研究課題

研究課題/領域番号 21500375
研究機関日本医科大学

研究代表者

齋藤 文仁  日本医科大学, 医学部, 准教授 (20360175)

研究分担者 永野 昌俊  日本医科大学, 医学部, 講師 (60271350)
キーワードモノアミン / セクレチン / シナプス修飾 / 小脳
研究概要

神経細胞間で営まれるシナプス伝達の異常は個体レベルでどのような異常(病態)として表現されるかを明らかにしたい。そのためには正常な状態で備えられている機能を明らかにして、それらの知見を応用することによって、病態の理解、治療方法の開発に貢献することが出来ると考える。本研究は小脳に焦点をおき、発達障害性疾患である自閉症の病態理解に貢献できる研究を目指している。小脳(小脳皮質と小脳核)シナプスにおけるモノアミンと神経ペプチドであるセクレチンによるシナプス制御機構の解明と発達過程におけるこれらの修飾物質の役割を明らかにすることを第一の目的とし、今年度は小脳核グルタミン酸作動性シナプスのドーパミン(DA)・ノルアドレナリン(NA)による修飾作用を明らかにした。このシナプスではドーパミン受容体(D_2R)とαアドレナリン受容体(α2-ADR)が発現していることが分かった。そして、これら2種類の受容体は共にDAとNAが作用してシナプス制御を行っていることが示唆された。これらの結果からD_2R、α2-ADRをターゲットとする創薬開発基盤に資する結果であると考えられる。以上の結果は現在、論文投稿の準備をしている。また、小脳核におけるセクレチンの作用を検討したが、興奮性あるいは抑制性シナプス両者で、修飾作用を見出すことが出来なかった。今後、小脳皮質に領域を移して、検討をしていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Chronic stress enhances synaptic plasticity due to disinhibition in the anterior cingulate cortex and induces hyper-locomotion in mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Ito H, Nagano M, SuzukiH, Murakoshi T
    • 雑誌名

      Neuropharmacology 58

      ページ: 746-757

    • 査読あり
  • [学会発表] 小脳核グルタミン酸作動性シナプスにおけるモノアミンを介した修飾作用2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤文仁ほか
    • 学会等名
      第47回日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      アクティとくしま
    • 年月日
      2009-10-30
  • [学会発表] Monoaminergic cross-talk and mudulatory action of synaptic transmission in the deep cerebellar nuclei.2009

    • 著者名/発表者名
      Saitow F et al.
    • 学会等名
      36回国際生理学大会
    • 発表場所
      京都国際会議場
    • 年月日
      2009-07-28

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi