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2010 年度 実績報告書

小胞体タンパク質ミツグミン23の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21500382
研究機関京都大学

研究代表者

西 美幸  京都大学, 薬学研究科, 研究員 (60183894)

キーワード筋小胞体 / カルシウム / ミツグミン23
研究概要

申請者らが以前に発見し報告したミツグミン23 (MG23)は小胞体と核膜に発現する機能不明な23kDaの膜タンパク質である。MG23は様々な細胞系で検出され、骨格筋、心臓、脳といった興奮性組織で発現が顕著である。本研究はMG23の機能解明を目指す基礎研究であるが、得られる成果は医薬領域での病態解明や創薬への応用の可能性を秘めている。
MG23の機能解明を目指して、イーストによる組み換えMG23タンパク質の大量培養、精製の系を立ち上げた。His-tag及びMG23特異抗体による2段階のアフィニティー精製により純度の高い精製タンパク質が得られた。まずはじめに化学架橋剤を用いて何量体かを調べたところ6量体構造が示唆された。そこでこの情報と精製タンパク質の電子顕微鏡観察像を用いて単粒子解析を行い、MG23は6回対称構造で中心に穴のあいたボウル様の構造をとることを予想した。さらに、精製タンパク質の電気生理的解析により、電位依存性のカリウム、カルシウム透過能を備えた陽イオンチャンネルであることを見出した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Mitsugumin 23 forms a massive bowl-shaped assembly and cation-Conducting channel.2011

    • 著者名/発表者名
      Venturi E, 他10名
    • 雑誌名

      Biochemistry

      巻: (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ca2+ overload and sarcoplasmic reticulum instability in tric-a null Skeletal muscle.2010

    • 著者名/発表者名
      Zao X., 他10名
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem.

      巻: 285 ページ: 37370-37376

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Charade of the SR K+-channel^* two ion-channels, TRIC-A and TR, IC-B, Masquerade as asingle K+-channel.2010

    • 著者名/発表者名
      Pitt SJ, 他8名
    • 雑誌名

      Biophys.J.

      巻: 121 ページ: 417-426

    • 査読あり
  • [学会発表] Mitsugumin 23, a protein associated with intracellular Ca2+ stores, Behaves as an ion-channel that can conduct Ca2+.2011

    • 著者名/発表者名
      Venturi E., 他10名
    • 学会等名
      Biophysical Society 55^<th> annual Meeting
    • 発表場所
      Baltimore, Maryland, USA
    • 年月日
      2011-03-07
  • [備考]

    • URL

      http://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/biochem/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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