研究概要 |
近年、一部の分泌蛋白または膜結合蛋白の特定チロシンの水酸基が硫酸化されることが明らかとなり、硫酸化チロシンが蛋白間分子結合に関与し、リン酸化と並ぶ重要な翻訳後修飾と考えられるようになってきた。哺乳類は2種類のチロシン硫酸化を触媒する酵素Tyrosylprotein sulfotransferase(TPST1,TPST2)を持ち、このうちTpst2遺伝子を欠損するノックアウトマウスは、精子の数、運動性、先体反応には異常はないが、卵子との膜融合能力に異常があり不妊となることから、卵子との融合に重要な精子蛋白のチロシン側鎖がTPST2によって硫酸化されることが示唆された。本研究では当該蛋白の同定を試みた。
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