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2009 年度 実績報告書

高脂血症マウスを用いた生活習慣病重責モデルの作成と応用

研究課題

研究課題/領域番号 21500392
研究機関南九州大学

研究代表者

伊藤 薫  南九州大学, 健康栄養学部, 教授 (70341633)

キーワード病患モデル / 高脂血症 / 血管機能 / 動脈硬化 / 循環器・高血圧
研究概要

ヒトの高脂血症と同レベルの血中コレステロール値上昇変化を示すヨーロッパモリネズミApodemus sylvaticus自然発症高脂血症(AHL)マウスに着目して、高脂血症と動脈硬化成立の因果関係を、特に血管内皮の機能異常の面から検討し、新しい病態モデルとして確立することを目的とする。生活習慣病モデルとして、摂取する栄養素がその機能異常にどのような影響を与えるかを検討するために、AHLマウスに高コレステロール食餌を与え飼育し、血中総コレステロール、中性脂肪などの変化を測定すると共に、コレステロール負荷が血管内皮機能へどのような影響をおよぼすのか、摘出血管の内皮を介する弛緩作用と血管の組織学的変化を観察した。AHLマウスを高コレステロール食餌で飼育することにより、血中コレステロール値と中性脂肪値の上昇が認められた。普通食餌においてもAHLマウスの血管内皮を介する弛緩反応は対象の正常マウスに比べ低下が認められていたが、高コレステロール食餌により更なる血管内皮機能の低下傾向が認められ、この傾向は正常マウスにおいても同様に血管内皮機能低下が認められた。高コレステロール食餌負荷によりAHLマウスの肝臓では、脂肪肝あるいは肝硬変様所見が認められたが、正常マウスにおいては一部マウスでのみ脂肪肝が認められた。さらに現在は食餌栄養成分として、高フルクトース負荷をした食餌でAHLマウスと正常マウスを飼育して血中コレステロール、脂肪値の変化と血糖値におよぼす影響を観察中である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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