研究課題
基盤研究(C)
運動器の中では、骨と骨格筋をリンクする腱、そして骨と骨をリンクする靱帯にとって、機械的刺激はその機能を維持するために重要な役割を担っているとされている。しかし、腱・靭帯由来の線維芽細胞に関するメカニカルストレスと細胞機能の関係についての報告は、いずれも2次元の培養環境で単一方向へメカニカルストレスを加え評価されたものであり、実際の生体内環境を模倣するには至っていない。生体内の腱・靭帯には3次元の組織に長軸方向のみならず、回転方向にもストレスが加わっている。我々は2次元のメカニカルストレスと3次元のメカニカルストレスでは、それぞれに対する細胞応答は異なるという仮説を立て、腱・靱帯の線維芽細胞におけるメカニカルストレスの効果を3次元培養環境下で様々な複合的な機械刺激の下で分子生物学的な解明を行った。その結果、3次元で負荷を加えるとCollagen Type I, III,FibromodulinのmRNAの発現が有意に高く、DNA量も2次元でのメカニカルストレス群に比べ有意に多かった。また細胞増殖能の検討でも両方向の負荷を同時に加えた群で最も高かった。
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