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2009 年度 実績報告書

低電圧パルス電流による癌細胞増殖抑制メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500402
研究機関東北大学

研究代表者

松木 範明  東北大学, 大学院・医工学研究科, 准教授 (90284520)

研究分担者 石川 拓司  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20313728)
キーワードアポトーシス / 低電圧電気パルス / エレクトロポレーション / カスパーゼ
研究概要

低電圧パルスエレクトロポレーションによるアポトーシス誘導メカニズムの解析の一環として、平成21年度は、電圧・時間・波形の異なる様々な電気パルスによるアポトーシス誘導閾値の検定を行ったほか、アポトーシス誘導効率の比較検討を行った。
計画通りアポトーシスの測定にはアネキシンV-7AADを用い、フローサイトメトリーを用いて個々の細胞および集団を詳細に検討した。その結果、7.5V/mmの電界強度の方形波において、10倍のパルス作用時間(1s)にすることにより、40分の1の供与パルス数(5発)すなわち供与電気量としては約1/4で7.5V/mm,10ms,200発の電気刺激を与えた時と同程度のアポトーシスの誘導が可能であることが分かった。しかしながら、長作用時間パルスは細胞のviabilityを低下させることも分かった。さらに約半分の低電界強度でもアポトーシスの誘導が可能であることも分かった。波形に関しては、二相性のものでアポトーシス誘導能が高かった。
一方、画像形態解析としては、電気刺激による細胞の形態変化を顕微鏡画像で捉えることができた。その結果,細胞の腫大・破裂、膜のblebbingやcircus movementなどが観察された。
実験は予定通り順調に推移しており、一部はカスパーゼ活性経路の解明へと進めている。尚、本年度の具体的成果は、oncology reportsに投稿、既に査読を終え、2010年中に出版される事が決定している。
以上、実験は当初の予定通り比較的順調に進行しているものと考えられる。また、論文掲載も決定した点は当初の予定以上の成果であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Activation of caspases and apoptosis in response to low-voltage electric pulses2010

    • 著者名/発表者名
      N.MATSUKI, et.al.
    • 雑誌名

      ONCOLOGY REPORTS (In press)

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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