(1)海馬において電気刺激により誘発されるてんかん様発作波の閾値に対する低出力レーザー照射効果を検討した。532nm・50mW/80mWのレーザーを10分間照射したところ、発作波誘発閾値を照射前の値と比べ1.38倍(p<0.05)/1.94倍(p<0.01)に上昇させた。(2)海馬切片標本を用いて、錐体細胞のパッチクランプを行った。532nm・50mWレーザー照射中・照射後において活動電位の閾値を有意に低下させたが、連発する活動電位間のインターバルは延長し群発化を抑制させる傾向を示した。低出力レーザーはK+チャネルを活性化させることにより群発化という異常興奮を抑える働きをもつことが示唆された。
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