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2011 年度 実績報告書

積層化再生組織内における血管前駆構造体の形成機構と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500433
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

笹川 忠  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30424675)

キーワード細胞工学 / 再生医療 / 細胞シート / 血管内皮細胞ネットワーク形成 / 血管新生 / 三次元積層化共培養
研究概要

血管内皮細胞特異的な遺伝子発現を示し、哺乳類細胞への遺伝子発現ベクター導入実験により分泌型タンパク質である可能性が示唆された分子に対し、実際に血管内皮細胞で産生されているタンパク質なのかについて検証を行った。ウエスタンブロットの結果、ヒト血管内皮細胞のライセートおよび培養上清において約50kDa付近にバンドを検出することができた。さらに、この分子のリコンビナントタンパク質を産生する細胞株を作製し詳細に解析を行った結果、(1)小胞体-ゴルジ体を介した経路で分泌されること、(2)N-結合型糖鎖が付加されていることが認められ、この分子が血管内皮細胞より産生される新規糖タンパク質であることが明らかとなった。
また、血管前駆構造体を有する積層化組織のみで発現を認められ、かつ機能が不明である別の遺伝子に関しても解析を行った。各種ヒト由来の正常細胞およびガン細胞での遺伝子発現を調べると、血管内皮細胞特異的な発現様式である可能性が示された。次に、この遺伝子を蛍光タンパク質と融合させて哺乳類細胞に一過性に発現させると、細胞骨格に似た繊維状の構造体を形成するのが観察された。その細胞内局在性から細胞骨格制御への関与が考えられたため、siRNA導入によるマトリゲル上で誘導される血管内皮細胞ネットワーク形成への影響について調べた結果、抑制される傾向が示された。以上の結果より、この遺伝子は血管前駆構造体形成に関わる分子の一つである可能性が示唆された。

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公開日: 2013-06-26  

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