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2011 年度 実績報告書

マルチモダリティ磁気共鳴像を用いた統計的病態解析システムの構築に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 21500442
研究機関京都大学

研究代表者

酒井 晃二  京都大学, 医学研究科, 講師 (20379027)

キーワード磁気共鳴像 / 脳 / 白質 / 統計的病態解析 / マルチモダリティ
研究概要

本研究は、脳白質Atlas (Mori, Oishi et al., Neuro Image 40 : 570-582 (2008))を利用して、さらに統計的に有利な異常値検出手法を開発することを目的としている。本研究は、臨床応用を目的とするものではなく、各病態における異常値の検出手法を目的とするMedical Scienceに属する。また、本研究は、MRIから得られる情報を用いて病態解析行うことから、医用情報解析とその医科学領域への応用を目的とし、主に情報解析手法の開発を行うことから、大きくは情報解析分野に属する。
本研究は、研究期間内に、解析手法の一次的な完成を目指す。また、2年目より、症例への適用を開始する。症例への適用に際して、必要となるソフトウェア群を整備し、解析ツールとして整備する。対象症例は、正常脳加齢データセット、強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder : OCD)データセットなどの脳白質の変性疾患を特徴とするデータ群である。
さらに、本研究では、脳白質以外にも特定構造を有する脳内構造物(テンプレート)として取り扱うことが可能であると考えられる側脳室についてもDTIを用いた統計的な解析手法を開発する。
研究期間内の計画および達成の様子は以下の通りである。
「Sub-Atlas Based Analysis (SBA)解析手法の開発」および「加齢データセットへの適用」については予定開発項目を達成した。さらに、側脳室に関する解析では、VBA主体ではあるが3本の論文を投稿中であり、2件の採録が決定している。
Atlas Based Analysis (ABA)およびVoxel Based Analysis (VBA)とSBAを組み合わせた手法の開発は、具体的な適用データセットに基づかなければ進行できないため、平成23年度にはOCDデータセットを例に進めることとした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Calculation methods for ventricular DWI thermometry : phantom and volunteer studies2012

    • 著者名/発表者名
      Koji Sakai, Kei Yamada2., Naozo Sugimoto
    • 雑誌名

      NMR in Biomedicine

      巻: 25 ページ: 340-346

    • DOI

      DOI:10.1002/nbm.1755

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Age-dependent brain temperature decline as assessed by DWI thermometry2011

    • 著者名/発表者名
      Koji Sakai, Kei Yamada, Susumu Mori, Naozo Sugimoto, Tsunehiko Nishimura
    • 雑誌名

      NMR in Biomedicine

      巻: 24 ページ: 1063-1067

    • DOI

      DOI:10.1002/nbm.1656

    • 査読あり
  • [学会発表] 拡散強調磁気共鳴画像に基づく側脳室内脳脊髄液温度測定:解析方法とその応用2011

    • 著者名/発表者名
      酒井晃二, 山田恵, 赤澤健太郎, 杉本直三
    • 学会等名
      日本磁気共鳴医学会大会
    • 発表場所
      北九州市小倉
    • 年月日
      2011-09-30
  • [学会発表] 拡散強調画像を利用した側脳室内脳脊髄液の温度測定の基礎的検討2011

    • 著者名/発表者名
      赤澤健太郎, 山田恵, 酒井晃二, 中路康介, 田添潤, 西田香織, 後藤眞理子
    • 学会等名
      日本磁気共鳴医学会大会
    • 発表場所
      北九州市小倉
    • 年月日
      2011-09-29

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公開日: 2013-06-26  

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