研究課題/領域番号 |
21500447
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (70263910)
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研究分担者 |
千田 彰一 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (30145049)
合田 文則 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90294769)
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キーワード | 心臓年齢 / 高血圧 / 糖尿病 / 心血管危険因子 / 超音波 |
研究概要 |
1.生活習慣病患者での心臓年齢計測 高血圧、糖尿病、高脂血症、メタボリックシンドローム患者を対象に、心臓年齢評価指標を計測し、各心血管病危険因子と心臓年齢の関係を検討することにより、心臓年齢に高血圧が最も大きく関与することを示した。また危険因子の重複が心臓年齢に及ぼす影響を検討し、心臓年齢による加齢度評価がメタボリックシンドロームの病態を実症例で反映されることを明らかにした。 2.他の加齢指標との比較 (1)血管年齢との比較 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病患者に対して、血圧・脈波計測装置を用いて上腕-足首間の脈波速度を計測し、動脈硬化度(Cardio-ankle vascular index:CAVI)、中心動脈圧およびaugmentation index (AI)を計測した。以上の血管年齢の指標を心臓年齢と比較して、心血管系の老化における心臓と血管の関連性について検討した。 (2)脳虚血性変化、腎機能障害との比較 脳と腎臓の加齢性変化と心臓年齢の比較を行った。脳MRIでの虚血性変化として大脳白質病変の重症度を日本脳ドック学会のガイドラインによって評価し、腎機能障害は日本腎臓学会推奨の推算糸球体濾過量から評価して、脳心腎連関を検討し、心臓年齢と脳腎臓器障害の関連性を明らかにした。 3.降圧薬治療の影響の検討 高血圧症例を対象としてアンジオテンシン受容体阻害薬内服群とカルシウム拮抗薬内服群に分類する。アンジオテンシン受容体阻害薬群とカルシウム拮抗薬群で心臓年齢と血管年齢などの計測を行い、両群間の違いを明らかにした。
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