研究課題
(1) 光感受性物質の音響活性賦活条件及び抗腫瘍効果の検討(小西、橋爪、掛地)HPE/Npe6/アクリジンオレンジは癌細胞に選択的に蓄積し、正常細胞にも生理的に分付するが、蓄濃度は低く時間が経てば生理的に排出され、現時点で理想的なSDT用薬剤だと考えられる。抗腫瘍効果は,一重項酸素を産出することと収束された超音波エネルギーの直接作用が混合して作用する。平成21年度は以下のin vivo実験で、ラット腫瘍モデル(肝癌及び膵癌腹膜播種)に対してHPE/Npe6/アクリジンオレンジを投与し、抗腫瘍効果の得られる薬剤濃度及び超音波照射条件があきらかになった。対照群と比較して薬剤投与群では明確な抗腫瘍効果が得られた。(2) MRI対応収束超音波プローブマニピュレータの開発(小西、村垣)平成21年度は、小型超音波プローブの試作を行った。鏡視下手術や内視鏡的治療で使用可能なサイズにするための仕様決定のための試作を行った。(3) MRI画像誘導システムの開発(洪、村垣)OpenMRIのリアルタイムデータに基づいてMRIガントリ内で正確に腫瘍に超音波照射を行う画像誘導(ナビゲーション)システムの基盤技術開発を行った。H21年度は磁気式センサと赤外線センサの双方を利用可能な超音波画像とMRI画像の統合(2D-3Dレジストレーション)ソフトウェアのプラグイン並びに精度検証を行った。
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Journal of the American College of Surgeons(IF3.692) (in print)
Surgical Endoscopy 23
ページ: 1048-1053
Proc.of 6th URAI
ページ: 69-70