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2009 年度 実績報告書

心房細動における左房壁細動の定量評価:二次元スペックルトラッキング法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 21500449
研究機関鹿児島大学

研究代表者

木佐貫 彰  鹿児島大学, 医学部, 教授 (20224917)

研究分担者 鄭 忠和  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10163891)
キーワード心エコー図 / 心機能 / 心房細動
研究概要

目的1:心房細動における左房壁細動ストレイン(STR)と左心耳内血流速度波形との比較:
慢性心房細動13例を対象にして、GE社製Vivid 7を用いて経胸壁心エコーにより心尖部四腔断面を描出し左房壁運動の動画を記録した。解析装置は同社製EchoPac PCを用いた。左房壁全体にスペックルトラッキング法のROIをおき、左房円周方向のLongitudinal STRを求めた。
左房壁細動は100-200msecの時間間隔でSTRの低下・増加を不規則に繰り返す波打つようなSTR波形を呈した。この時間間隔は左心耳内血流速度波形の周期に類似していることから左房壁の細動を反映していると判断した。左房壁細動STRの中で最大値を示すものをその症例の最大細動STRとした。経食道心エコー法を行い、左心耳内血流速度を計測した。最大細動STRの値は0.6-6.3%の範囲であり、左心耳血流速度の値は7-70cm/secの値であった。両者はY=0.63X+0.76、r=0.770、p<0.01の正相関を示した。
目的2:左心房壁細動STRの心拍毎の変動の評価:
慢性心房細動の9例を対象にして、目的1と同様の方法で心尖部4腔断面の動画像を連続10心拍記録し、1心拍の中の最大細動STRを解析した。最大細動STRの10心拍の平均値を基準値とし、これに対する各心拍の絶対値の誤差を求め、全症例で平均した(n=90)。10心拍の平均は3.0±1.8%(0-7.9%)であり、各心拍の誤差の平均は0.0±1.0%であった。以上より細動STR値は心拍ごとに最大で2%変動する可能性が示唆された。
結論:左房壁最大細動STRは、左心耳血流速度を反映する可能性が高いが、心拍間変動も若干ある。解析にあたってはなるべく多くの断面から最大細動STRを求めて平均値を求める必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 心房細動における左房壁細動ストレイン解析法の検討2009

    • 著者名/発表者名
      木佐貫彰
    • 学会等名
      第57回日本心臓病学会学術集会
    • 発表場所
      ウエルシティ札幌(北海道)
    • 年月日
      2009-09-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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