心房細動(AF)にみられる左房壁の振動を定量化することを目的とし、48名のAF症例に経胸壁エコーから左房壁のlongitudinalストレインを解析した。左房壁振動のストレインは全心周期を通じて波打つような曲線として認められ、最大振動ストレインを視覚的に求めた。最大振動ストレインの平均は2. 8±1. 3%(range 0. 9-7. 1%)であった。平均最大振動ストレインは左心耳血流速度波形と独立して関連した。結論:二次元スペックルトラッキング法はAF症例の左房壁振動の定量評価に有用であることが示唆された。
|