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2010 年度 実績報告書

超音波を用いた細胞へのメカニカルストレス負荷システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500452
研究機関自治医科大学

研究代表者

紺野 啓  自治医科大学, 医学部, 准教授 (00323139)

キーワードメカニカルストレス / 超音波 / 細胞培養 / 熱的作用
研究概要

研究者が開発を進める超音波照射による培養細胞へのメカニカルストレス負荷システムは、研究者独自のアイデアによるオリジナルのシステムである。平成21年度内に基本的形態を完成させたが、その後の予備実験において超音波照射による培養装置の想定外の温度上昇が明らかとなったため、前年度までに、生体内の血液循環による組織冷却効果を模した循環水型の冷却システムを開発し、まず照射装置(超音波振動子)の温度上昇による培養装置の温度上昇を防止することに成功した。
一方、超音波照射はそれ自体照射対象に対するエネルギーの付与に他ならないため、超音波照射に際しては、上述の超音波振動子の温度上昇のほか、照射対象(培養細胞)の温度上昇も生じ得る。上述の超音波振動子冷却システムには照射対象(培養細胞)の温度上昇抑止効果も期待されたが、実際の測定実験ではその効果が限定的であることが判明した。こうした照射対象(培養細胞)の温度上昇は培養細胞に対する超音波の継続的な照射を困難にするため、これを抑えつつ有効な照射を行うためには、温度上昇が問題にならない条件の範囲で照射を行うことが重要である。
よって今年度は照射対象である培養細胞の温度上昇を詳細に解析するシステムを開発し、本実験で用いる照射条件の範囲を決定した。またこうした解析は、理論的には説明可能でも実測が非常に難しい、超音波照射の熱的作用の実際をin vitroで再現し検証することに他ならず、その成果は超音波の安全性という観点から見てもきわめて大きな意義を持つ。そこでこの成果を「生体に対する超音波照射の影響:組織照射モデルによるin vitroの検討」と題して第85回日本超音波医学会学術集会にて発表する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 門脈血流障害に伴う代償性変化(2)-門脈血流減少と肝腫瘤様変化-2010

    • 著者名/発表者名
      紺野啓
    • 雑誌名

      超音波医学

      巻: 37巻 ページ: S388

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 細径ファイバーを用いた100MHz帯超音波伝送による画像化の検討2010

    • 著者名/発表者名
      入江喬介
    • 雑誌名

      超音波医学

      巻: 37巻 ページ: S348

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 超音波探触子のアルコール消毒における耐性の研究2010

    • 著者名/発表者名
      鯉渕晴美
    • 雑誌名

      超音波医学

      巻: 37巻 ページ: S412

    • 査読あり
  • [学会発表] 診断報告書抄録作成の指導について-超音波検査士受験のためのレポート作成-2010

    • 著者名/発表者名
      石田秀明
    • 学会等名
      日本超音波医学会第38回学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20100529-20100531

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公開日: 2013-06-26  

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