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2009 年度 実績報告書

先天性胸郭変形症に対する矯正手術における、術後形態予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500453
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

永竿 智久  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20245541)

キーワードバイオメカニクス / 低侵襲手術 / シミュレーション
研究概要

漏斗胸は胸郭の陥没変形を主症状とする先天性疾患であり、心肺機能を低下させるのみならず、劣等感の原因となり患者の情緒にも大きく影響するため、特に小児において治療の重要性が高い。近年、米国の小児外科医ナス氏により報告された手術法(以下、ナス法)は、簡便かつ少ない侵襲で胸郭の陥没を矯正することが可能なために、近年急速に普及しつつある。ナス法は優れた手術方法であるといえるが、症例によっては満足できる結果を得られない場合も存在する。どの症例はナス手術を行うことで効果が得られるのか、どの症例には思うような効果が得られないのかを術前に判別することは、治療計画を練る上で非常に重要なことである。ナス法の施行に伴い胸郭がどのように変形するのかを予測することができれば、この判別を行い、各患者に対して適切な手術計画を立てることかできる。本研究はこうした予測システムを構築することを目的とする。平成21年度においては構造解析ソフトの導入により、胸郭形態の理論的予測を行うことが可能になった。今後2年間においては、同システムの臨床応用を展開してゆく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Double-Bar Application Decreases Postoperative Pain after Nuss Procedure2010

    • 著者名/発表者名
      Nagasao T, et al.
    • 雑誌名

      J Thoracic Cardiovascular Surgery (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Age-Related Change of Postoperative Pain Location after Nuss Procedure for Pectus Excavatum.2010

    • 著者名/発表者名
      Nagasao T, et al.
    • 雑誌名

      European J Cardio-Thoracic Surg (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 漏斗胸手術に伴う胸郭形態変化の予測システムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      永竿智久, 宮本純平, 緒方寿夫, 中島龍夫
    • 雑誌名

      日本形成外科学会会誌 29巻7号

      ページ: 412-420

    • 査読あり
  • [学会発表] Effect of the Nuss Procedure on the Spine2009

    • 著者名/発表者名
      Nagasao T
    • 学会等名
      The 19^<th> China-Japan Meeting of Plastic Surgery
    • 発表場所
      横浜パシフィコ
    • 年月日
      2009-11-05
  • [備考] 第53回日本形成外科学会賞が上記論文「漏斗胸手術に伴う胸郭形態変化の予測システムの開発」に対して与えられた

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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