研究課題/領域番号 |
21500472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
峠 哲男 香川大学, 医学部, 教授 (80197839)
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研究分担者 |
出口 一志 香川大学, 医学部, 准教授 (80263896)
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連携研究者 |
池田 和代 香川大学, 医学部・病院, 助教 (30592315)
久米 広大 香川大学, 医学部, 医員 (20592314)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | 脳磁気刺激 / 運動機能回復訓練法 / 高齢者 / 最大筋収縮 |
研究概要 |
目的:連続4日間の最大筋収縮時磁気刺激法を用いた訓練法が高齢者の運動機能に与える影響について検討することを目的とする。運動機能を評価するため、運動誘発電位と最大つまみ筋力を、連続的に測定した。 方法: 6名の高齢者(平均年齢70. 0+ 8. 4)において、2秒間のあいだ、ボタン状ひずみゲージセンサーを右手親指と人差し指により最大筋力でつまませた状態で、左運動野に経頭蓋磁気刺激を加えた。これを10秒間隔で4回繰り返し(これを1セッションとする)、誘発された4コの誘発電位を記録した。セッションは15分間隔で1時間のあいだ5回繰り返した(これをテスト条件とする)。コントロール条件として、シャム刺激が用いたが、運動誘発電位を記録するために、初日と4日目の訓練の開始直後と開始1時間後のセッションだけは、実際の磁気刺激を用いた。 結果:運動誘発電位の振幅と面積は、テスト群とコントロール群ともに、セッション後で有意に増加した。つまみ筋力は、2日目から4日目のセッション開始前において、コントロール群に比べてテスト群において増加する傾向があった。運動誘発電位の大きさの変化は両群で差がなかった。 結論:今回の研究から、連日の最大筋収縮時磁気刺激法は高齢者の筋力を磁気刺激がない状態より増加させることが示唆され、今後の運動訓練法への応用が期待できる。しかし、この結果をより確実にするためには、被検者数を増やして更なる検討が必要である。また、刺激方法を更に検討することも必要と考えられる。
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