研究課題
本研究は救命救急治療時から急性期リハを開始した患者の回復期リハに対して、医療連携システムとして身体機能、高次脳機能、精神機能、ADLに関するデータベースを急性期病院と回復期病院・施設間で共有して用いることで効率的なリハビリテーションアプローチを行い、その結果が最終的な機能予後に影響を与えるかを検討する目的で行うものである。本年度は脊髄損傷患者に対する日本リハ医学会患者データベースを試用した。データベースの内容は患者背景、受傷原因、受傷前生活状況、ASIAに基づく損傷レベルおよび機能レベル、合併症、FIMを用いた日常生活動作能力などの機能データから構成し、急性期病院においては入院時、回復期においては入院時に評価した。今後円滑なリハの移行に有効なシステムであると思われた。また成人外傷性脳損傷患者においてデータベースシステム構築を検討し、試用した。麻痺やADLの評価に対しては有用であると思われたが、高次脳機能障害に関してはばらつきが大きく、検査も多様であるため、今後内容に関して検討が必要であると思われた。また本研究に関する内容で日本リハビリテーション医学会学術集会において発表し、学会誌への投稿を行う予定である。さらに脊髄障害に関しては救命救急センターに搬送される頸髄損傷患者の近年の特徴、急性期リハ、転院先に関して「救命救急センターに搬送される頸髄損傷患者の近年の特徴、急性期リハ、転院先に関して」という題名で日本脊髄障害医学会誌に掲載された。最終結果に関しては今年度、再度学会発表、論文投稿する予定としている。
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