研究課題
基盤研究(C)
脳卒中後上肢麻痺を改善させる非侵襲的脳刺激法としては、反復性経頭蓋磁気刺激(RTMS)と経頭蓋直流電気刺激(TDCS)が近年注目されているが、いずれの刺激が最も有益なものであるかは明らかにされていなかった。また、これら非侵襲的脳刺激法をリハビリテーションと併用した場合における機能回復の促進についても、いまだ十分な評価はなされていなかった。よって、これらを明らかにすることを目的として、本研究を行った。研究結果として、健側大脳への低頻度RTMSと集中的作業療法の併用療法の6日間もしくは15日間プロトコールは、脳卒中後上肢麻痺患者における麻痺側上肢運動機能を安全に有意に改善させることが示された。これに加えて、低頻度RTMSと集中的作業療法の併用療法は、麻痺側上肢の筋トーヌスを有意に低下させることより抗痙縮作用があることも示された。しかしながら、TDCSについては、予期せぬ機器の不具合があり、現時点においても、検討に十分な患者数に適用されてはいない。
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