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2009 年度 実績報告書

ネット社会における視覚障害者への楽譜情報提供手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500512
研究機関横浜国立大学

研究代表者

後藤 敏行  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (30234991)

研究分担者 田村 直良  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20179906)
立野 玲子  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (70150208)
キーワード福祉工学 / 視覚障害 / ユーザインタフェース / 電子楽譜 / ネットワーク / MusicXML / 音声読み上げ / DAISY
研究概要

インターネットの進展にともない、電子楽譜が普及し、楽譜情報を容易に入手できる時代が開けてきた。一方、視覚障害者が必要とする点字楽譜は、楽譜の供給面の問題の他に、一般のコンピュータで読むことが難しいというユーザインタフェースの問題がある。本申請課題では、電子楽譜の情報を点字楽譜の構文規則に基づいて楽譜情報を伝えるネット対応の楽譜情報提供システムの試作を行い、視覚障害のユーザによる評価とシステムの改良を進める。
平成21年度は、これまで開発した点字楽譜の自動翻訳システムのクラスライブラリを利用して、ユーザによる楽譜情報提供方法を評価するための準備として、2種類の形態の楽譜情報提供実験システムを試作した。具体的な開発内容は下記に示す。
1.楽譜記号の発話辞書について検討を行うとともに、点字楽譜XMLを拡張し、時間推移と同期性の把握を可能にする探索手法について検討を進めた。また、これを用いて、複数声部を持つ楽曲において、音声合成によって楽譜の読み上げを行うとともに、声部間の対応関係を把握できる対話型の実験システムを試作した。
2.さらに、1.の実験システムを改良して、DAISY(ディジタル録音図書の国際規格)に基づくコンテンツを、電子楽譜から自動生成する実験システムを試作した。この実験システムでは、点字楽譜の構文規則に基づいて五線譜のすべての楽譜記号を読み上げる詳細読み上げ法と、複数パートの楽曲において音階を考慮した歌声読み上げ法を実装している。平成22年度から、このシステムをもとにユーザ評価と、発話内容や機能改良を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 電子楽譜の点字と音声を用いたDAISYコンテンツの自動生成システム2010

    • 著者名/発表者名
      山田慎也, 後藤敏行, 田村直良
    • 雑誌名

      信学技報 vol. 109, no. 358

      ページ: 19-24

  • [雑誌論文] 視覚障害者向け電子学情報音声提供システムの検討2009

    • 著者名/発表者名
      山田慎也, 後藤敏行, 田村直良
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会研究報告集 Vol. 11, No. 2

      ページ: 239-244

  • [備考] 点字楽譜の自動翻訳システム (本課題の関連研究)

    • URL

      http://gotoh-1ab.jks.ynu.ac.jp/braille_music_score/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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