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2010 年度 実績報告書

視覚障がい者のための実時間環境光認知マップの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500513
研究機関新潟大学

研究代表者

牧野 秀夫  新潟大学, 自然科学系, 教授 (80115071)

キーワード視覚障がい者 / 環境光 / 位置測位 / 魚眼レンズ / 可視光通信
研究概要

視覚障がい者に対し,失われた光の情報を最先端情報技術により提供する新しい環境認知方式について研究する.具体的には,視覚障がい者周囲の太陽を含む照明環境を測位衛星の一種と仮定し,歩行時の測位精度を格段に向上させる実時間環境光認知マップ(以下,オプティカルコンテキストマップ)の開発を目的とする.
平成22年度は,環境光計測システムの評価・改良ならびに解析方式の改良を行った.特に可視光受信器の動作確認と可視光照明環境における問題点を検討し,実際に学内のテストベッドに於いて太陽光と可視光通信の受光特性を定量的に調査した.また,既に開発済みの魚眼レンズを用いた環境光測定システムにより,屋内照明器具の位置関係から現在位置を推定するための計測実験を行った.更に,別途,照明器具の位置から方位を実時間で推定する方法についても検討した.なお,上述の魚眼レンズに関する研究については,新たに高速のセンサを使った実験を継続中であり,論文発表は平成23年度に延期している.
次に,照明光と現在位置を関連づけるマップの作成を行った.ここでは,ガイドロボットの制御方式について検討し,小型のロボットを用いた照明光のみを利用した2点間の移動誘導実験を行った.
以上の結果を,平成22年度電子情報通信学会全国大会ならびに屋内測位とナビゲーション国際会議IPIN2010にて発表した.次年度は,これらの検討事項を装置開発に反映させて,実際の蛍光灯ならびにLED照明テストベッドにおける環境光認知型の位置案内を実現する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 可視光通信と高精細魚眼カメラを用いた屋内位置測定装置2011

    • 著者名/発表者名
      水口雄介, 牧野秀夫, 西森健太郎, 小林真, 若月大輔
    • 学会等名
      電子情報通信学会2011年総合大会
    • 発表場所
      (東日本大震災のため誌上発表のみ)
    • 年月日
      2011-03-14
  • [学会発表] 高速イメージセンサと魚眼カメラを用いた可視光受信器2011

    • 著者名/発表者名
      中澤陽平, 牧野秀夫, 水口雄介, 西森健太郎, 小林真, 若月大輔
    • 学会等名
      電子情報通信学会2011年総合大会
    • 発表場所
      (東日本大震災のため誌上発表のみ)
    • 年月日
      2011-03-14
  • [備考]

    • URL

      http://www.gis.ie.niigata-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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