• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

人と環境にやさしい在宅用消毒液生成装置の作製と利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500527
研究機関大阪電気通信大学

研究代表者

海本 浩一  大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (90340637)

キーワード電解水 / 在宅ケア / 殺菌消毒
研究概要

本年度は、昨年度に試作した在宅用電解水自動生成装置を用いて、強酸性電解水、弱酸性電解水、中性電解水の各種消毒液を作成し(特徴は、電磁弁とマルチレンジタイマーによる自動制御でワンタッチで各種電解水を生成できる)、それぞれの殺菌効果を平板菌数測定および遺伝子レベルで確認した。遺伝子レベルでの評価はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を用いた。本試作装置により作成した各種電解水の殺菌効果はいずれも強く、菌数は全く見られなかった。またPCRの結果から、その殺菌効果は細菌の細胞核内にまで影響を及ぼすことが示唆された。このことから、本試作装置により作成した電解水は在宅用消毒殺菌剤としての利用が十分に可能であると思われる。
一方、電解水の利用に関しては、強酸性電解水では殺菌力は強力だが持続性がないこと、中性電解水には即効性には劣るものの持続性のあることを確認した。そこで在宅での新たな利用法として、それぞれの電解水を氷りとして利用が可能かどうかを検討した。各電解水を氷りにし24時間後に解凍したところ、強酸性電解水では殺菌作用の主成分である有効塩素(AC)濃度が半減したが、強い殺菌力がみられた。また、中性電解水では解凍後のAC濃度は氷りにする前の値を維持し、強い殺菌作用があった。これらのことは、電解水を氷りとして使用することの可能性を示唆するものであり、在宅にて生鮮食品等の保存利用に有効となるものと期待できる。
今年度は、昨年度に試作した電解水自動生成装置で作成した各種電解水の殺菌効果の遺伝子レベルでの検証と新たな利用法として氷りとしての利用が可能であることを明らかにできたものと思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Development of automatic controller for providing multi electrolyzed water2010

    • 著者名/発表者名
      河合伸晃
    • 学会等名
      第49回日本生体医工学会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2010-06-26
  • [学会発表] 在宅用多種類電解水生成装置の試作2010

    • 著者名/発表者名
      河合伸晃
    • 学会等名
      第85回日本医療機器学会大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2010-05-14

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi