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2009 年度 実績報告書

重度身障者の為のマルチセンサアレイを用いた個人特性適応型インターフェースの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500533
研究機関弓削商船高等専門学校

研究代表者

葛目 幸一  弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (80225151)

研究分担者 峯脇 さやか  弓削商船高専, 情報工学, 助教 (20435473)
キーワード身障者 / インターフェース / 歯音信号 / 呼気信号 / 個人特性適応 / マルチセンサ
研究概要

ALSや頚椎損傷などで,頭部の運動機能しか残されていない重度の身体障害者ための「マルチセンサアレイを用いた個人特性適応型インターフェース」を開発するため,下記に示す項目について研究を実施した。
研究成果は、ACM主催の国際会議「第25回ACMシンポジウム」並びに情報処理学会主催の「インターラックション2010」で研究発表を行った。
(1)歯音,呼気信号の個人特性の解析
インターフェース装着時に発生する,音声雑音やくしゃみや咳に起因する生理雑音,センサとの接触による接触雑音などの外来雑音は,インターフェースにとって誤動作の原因となる.それ故歯音や呼気信号をいかに正確に検出するかが鍵となる.また,歯を噛む強さや息を吹く強さと,それらのリズムには個人差がある.研究では、7名の学生についてこれらの信号を計測しFFT,ウェーブレット解析により信号の性質を明らかにすると共に、これらの信号を検出し、制御信号を発生するための信号処理法を開発した。
(2)FPGAを用いたプロトタイプの試作
(1)で得られた研究結果をもとに,歯音と呼気を検出するセンサを持つ頭部装着型の入力ユニットとFPGAを用いて信号処理回路と制御回路を実装した入力システムのプロトタイプを試作し、その基本動作を確認した。また、入力システムの応用として「呼気・歯音マウス」を試作し、ワードプロセッサを動作させることに成功した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 重度身体障害者のためのピエゾフィルムセンサを用いた呼気入力デバイスの開発2010

    • 著者名/発表者名
      葛目幸一
    • 雑誌名

      弓削商船高専・紀要 第32号

      ページ: 95-101

  • [雑誌論文] Input Device for Disabled Persons using Expiration and Tooth-Touch Sound Signals2010

    • 著者名/発表者名
      Koichi Kuzume
    • 雑誌名

      Proceedings of the 25^<th> Annual ACM Symposium on Applied Computing 2 of 3

      ページ: 1159-1164

    • 査読あり
  • [学会発表] ピエゾフィルムセンサを用いた呼気マウスの開発2010

    • 著者名/発表者名
      葛目幸一
    • 学会等名
      情報処理学会(インターラックション2010)
    • 発表場所
      学術情報センター(東京)
    • 年月日
      2010-03-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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