研究概要 |
最終年度は、福祉機関に所属している中途視覚障害者を対象とした開発システムの評価と支援機能の有効性の検証を行い、システムの実用評価を中心に行った。具体的には,理療教育課程に在籍する中途視覚障害者および一般の視覚障害者に試作機を貸与し、数か月にわたるアンケートを元にインタフェースの改良を段階に応じて行い、使用評価について調査を行った。 その結果、これまでの提案した新規機能の統合化により、ペン方式情報端末を中心とした情報共有化による理療教育課程の学習支援システムとしてのペン入力による電子カルテシステム仕様の基本設計の基本構築を実現できた。さらに開業を想定としたペン入力方式の問診・電子カルテシステムによる診察、問診、電子カルテなどの模擬シミュレーション実習などをとおして、ペン入力時には、97%の高い認識率を有する認識エンジンの改良により殆ど修正が不要で記録が可能であることも確認された。誤字・脱字については、診察終了後に、文書編集機能により修正を行うことで対応することで本システムの実用性の見通しを得た.
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