骨格筋の損傷治癒メカニズムは遅発性筋痛にどのように影響するのか

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21500545
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 身体教育学
• 研究機関: 東京農業大学
• 研究代表者: 桜井 智野風 東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (30235220)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 骨格筋 / 筋損傷治癒 / 遅発性筋痛

研究概要

遅発性筋痛発生時および治癒過程において、筋内に発生する物質の動態には不明な点が多い。本研究では,骨格筋損傷発生および治癒過程において筋内で発生する発痛関連物質を観察し,それらの物質動態と遅発性筋痛との関連性の解明を試みた。その結果、筋損傷および治癒に関連が深い一酸化窒素(NO)と発痛関連物質の動態に関連性が観察された。NOは損傷細胞の炎症と修復に関与することから、NO発生の遅延が筋痛の遅れを生み出しているものと考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] 短時間の過重力負荷が骨格筋に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 桜井智野風、樫村修生、喜多清、柴田茂貴、青木健、下井岳、伊藤雅夫、岩崎賢一
  • 雑誌名: 宇宙航空環境医学 巻: Vol.47, No.1 ページ: 3-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] ラットにおける高所滞在・平地トレーニングが肺循環動態および肺動脈の血管内皮型一酸化窒素合成酵素タンパク質発現に与える影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 柏木朋也、桜井智野風、鈴木健太、樫村修生
  • 雑誌名: 体力科学 巻: 58 ページ: 285-294
  • 査読あり
• [学会発表] 遅発性筋痛はいつから経験するものなのか (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤澤泰寛、桜井智野風
  • 学会等名: 第24回日本トレーニング科学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-11-06
• [学会発表] Pain-producing substance changes in rat skeletal muscle after structural damage (2010)
  • 著者名/発表者名: T. Sakurai, Y. Kano and O. Kashimura
  • 学会等名: 57th American College of Sports Medicine
  • 発表場所: Baltimore, USA
  • 年月日: 2010-06-03
• [学会発表] 女性ホルモンの連続投与がラットの運動習慣や筋機能に与える影響-HSP70 (2009)
  • 著者名/発表者名: 石橋祐理子、原健太、桜井智野風
  • 学会等名: 第22回日本トレーニング科学会大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2009-12-06
• [学会発表] 性筋痛発生および治癒時における発痛物質と一酸化窒素との関連 (2009)
  • 著者名/発表者名: 原健太、石橋祐理子、桜井智野風
  • 学会等名: 第22回日本トレーニング科学会大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2009-12-06
• [学会発表] 低酸素環境暴露による骨格筋内eNOSタンパク発現はラット系統間により異なるのか (2009)
  • 著者名/発表者名: 桜井智野風、柏木朋也、鈴木健太、南和広、菊地潤
  • 学会等名: 日本体力医学会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2009-09-19
• [学会発表] 遅発性筋肉痛発生時および治癒時における代謝量の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 桜井智野風、樫村修生、川上泰雄
  • 学会等名: 第11回日本体力医学会北海道地方会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2009-04-19
• [図書] ランニングのかがく (2011)
  • 著者名/発表者名: 桜井智野風
  • 総ページ数: 156
  • 出版者: 秀和システム